Everything But Nirvana: The Authentic Leadership Journey of a Japanese Buddhist, Shoukei MATSUMOTO

売れることは恥ずかしいこと / Becoming famous is shame

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松本紹圭です。
これは先日、あるお寺の修行道場の門前で撮った写真です。とても素敵なお寺でした。どこだか分かりますか?

さてこの前、みうらじゅんさんの講演会を聞きに行ったときの言葉が印象に残っています。

「売れるっていうことはね、恥ずかしいことなんですよ」

売れっ子の漫画家にまつわるエピソードを紹介しながら、聴衆の漫画家志望の学生たちに向かってどういう漫画家になりたいか問いかけたときの言葉です。売れっ子の漫画家になるとものすごいお金が儲かるけれど、自分の仕事に関わる人も増えるし、気を遣わなければいけない相手も増える。影響力が大きい分、自分の好きにできない部分も多くて、不本意なこと、恥ずかしいことも仕事としてしなければならない。

みうらさんは、メジャー雑誌などで活躍している売れっ子が恥ずかしくて、サブカルチャーの中にいる自分は恥ずかしくない、ということを言ったわけではないでしょう。みうらさんだって、十分に売れっ子の一人にカウントされる人だと思いますし、そのような立場の中でご自身も"売れる恥ずかしさ"を日々感じることがあるからこその見方なのだと思います。

タレントでなくても、人は多かれ少なかれ、人前で話をしたり情報発信をするなどして、自分の名前が認識される機会があります。私も未来の住職塾塾長として名前が出ることがしばしばありますが、お寺の住職さんなどは、土地を代表する顔の一人として地域の人々の名前が知れ渡るよい例でしょう。住職や塾長を引き受けるということは、恥ずかしさを引き受けるということでもあります。そう考えると、少しくらい恥ずかしいことがあってもそれも役目のうちと割り切れば、気にしすぎることなく頑張れそうですね。

そういえば、浄土真宗の教えも、恥ずかしい私のあり方をそのまま受け止める考え方です。仏の智慧に照らされて、我が身の恥ずかしさが露になる。どうあがいてもそうでしかあり得ない私が、そのままの私でいいと知らされる。

ここにも中高時代に浄土の教えに触れたみうらさんの経験が生きているのかもしれません。

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Jun Miura, a famous Japanese illustrator, said "becoming famous is shame". It seems like a teaching of pure-land Buddhism which emphasizes letting me be as I am struggling in life. 
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Shoukei MATSUMOTO
>>Profile Born in 1979 in Hokkaido, after the graduation from The University of Tokyo, Keisuke Matsumoto has worked in Komyoji Temple Tokyo for 7 years. As a head of Young Buddhist Association of Komyoji Temple, he launched new initiatives like Temple Cafe Project and Twilight Music Festival. After studying MBA in India, he is teaching "Temple Management" in Japan.